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1. 要点のまとめ
- AIの進化により「見えない疲労」が蓄積しやすい時代。経営者こそ内面を見つめる必要がある
- 大切なのは2つだけ。「自分にとっての幸せを深掘りすること」と「心の穏やかさの優先順位を上げること」
- ロジック偏重で成果を追い続けると、心という"最も深い土台"を見失いやすい
- 心のゆとりを優先すると、判断力・家族関係・事業運営まで好循環が生まれる
- AI時代だからこそ、外ではなく内側に目を向けることが最大の戦略になる
※音声(ポッドキャスト)では、より詳しく丁寧にお話ししています。音声での視聴が1番オススメです
2. AI時代に「休養」や「マインドフルネス」が注目される理由
最近、「休養」や「マインドフルネス」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
この背景には、AI時代の構造が深く関係していると考えています。
AIの進化によって、社会は確実に変わりつつあります。経営者であれば、自分の会社の将来性に不安を覚える方もいるでしょう。経営者に限らず、仕事における自分の居場所やアイデンティティ、収入にマイナスの影響を受ける方は、残念ながらこれから増えていきます。
加えて、AI時代は社会の仕組みとして「見えない疲労」が蓄積されやすい。インプット疲れ、判断疲れ、不安疲れ。これが知らないうちに溜まっていきます。この流れは、個人の努力だけでは抗えません。
そうなると、これまで自分が拠り所にしてきたものについて、自分自身に問わなければならなくなる瞬間が来ます。
3. 「心を見つめる」とは、具体的に何をするのか
哲学っぽく聞こえるかもしれませんが、もっとシンプルに言えば、「自分の内面、つまり"心"を見つめることが大切になってくる」ということです。
2つの具体例を挙げますね。
一つ目は、自分の価値観を深掘りすること。 「自分にとっての幸せって、突き詰めると何なんだろう?」と、ちゃんと自分に問うこと。
二つ目は、「心の穏やかさ」の優先順位を上げること。 忙しい日々の中で、心のゆとりを確保することを、意識的に上位に持ってくること。
毎月、北米のカナダでAIと統計学・心理学を絡めた研究をしている友人と通話しているのですが、彼も同意見でした。また、IQ137で非常に頭の回転が速い経営者の方(私の"心のゆとり"の師匠)とも、ほぼ毎月お会いしていろいろアドバイスを請うているのですが、彼も同じことを言っていました。
理性の塊・ロジックの塊みたいな人たちが、揃って「心」に言及している。これは結構、示唆的だなと思います。
4. 実利を追い続けた先に待っていたもの
ここから少し、個人的な話をさせてください。
私は20代でうつ病を経験しています。五体満足ではあったのですが、心の穏やかさを完全に失ってしまいました。一方で、病気になったり体の一部を失ったとしても、心穏やかに過ごしている方もいらっしゃいます。
この経験から感じているのは、「心」は身体的な健康よりもさらに深い土台のところにある、ということです。
理屈であれこれ考え尽くすと、実利は手に入っても心が疲弊する、ということが起きがちです。経営者あるあるだと思うのですが、実利面(収入面)で上手くいけばいくほど、家族関係やプライベートや健康が不健全な方向に向かっていく。
利害関係"だけ"で人と付き合う。数字しか見ない、結果の数字が全てだ、と。正直に言うと、昔の自分がまさにそうでした。これは心を疎かにしていることの表れです。数字や成果が全てだと本気で思っている状態は、もっと深いところにある大切なものが見えなくなっている。今はそう思います。
脳だけで、思考だけでロジックをこねくり回した結果、最も深い土台である"心"を疎かにしてしまった。自分自身の失敗を経て、そう感じています。
5. 心のゆとりを優先すると、なぜ上手く回り始めるのか
面白いことに、心のゆとりを保つことを優先していると、結果的にいろんなことが上手く回り始めます。
行動経済学でいう「システム2」――論理的にじっくり考えるための脳のエネルギーは有限です。心がゆるんでいれば、ストレスホルモンも出にくくなり、この「じっくり考えるエネルギー」も無駄遣いしなくて済む。
すると、夜になっても余力が残っているから、家族との接し方が丁寧になったり、余暇を楽しめたりする。「足るを知る」という感覚や、「ジャッジしない、抵抗しない、執着しない」といった精神的な感覚も、頭で理解するのではなく、体感として自然に養われてきます。
そうなると、時代がどう変わろうが、自分の状況がどう変化しようが、この世は諸行無常であり、色即是空なんだということが、理屈ではなく心の底から腑に落ちてくる。いわゆる"悟り"のような状態ですね。
6. AI時代だからこそ、内側に目を向ける
AI時代は、内面を見つめるのが特に大切です。
「自分にとっての幸せって何だろう」と問うこと。そして、心の穏やかさの優先順位を上げること。この二つだけで、十分です。
AI時代だからこそ、外ではなく、内側に目を向けてみてください。
皆さんが実利を得て、心に余白を持って、幸せに生きられることを祈っております。

執筆者
槙 優真
ジェネラルコンサルティンググループ株式会社 代表取締役
現役のAI顧問として、中小企業の経営者に月額3万円〜で直接伴走中。AI活用と売れる仕組みの両輪で、「実利」と「余白」を同時に高める伴走支援を提供しています。
