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1. 要点のまとめ
- 新しいAIツールに飛びつき続ける「AIホッパー」は、現代版ノウハウコレクター。ツールを触っているだけで仕事が進んでいる気になる錯覚が最大の罠
- AIモデルが進化した今、AIのアウトプットの質は、「人間の指示力」と「自分のビジネスへの解像度」など「AIの外側」によるところが大きい
- まずはマイGPT・Gem・Claude Projectsなど「自分専用のカスタムプロンプト」を1つ使いこなすことが優先
※ポッドキャストでは、より詳しく丁寧にお話ししています。音声での視聴が1番オススメです。
2. ノウハウコレクターの現代版
ChatGPT、Gemini、Claude……ここ数年で、新しいAIモデルが怒涛のようにリリースされています。
そのたびに「これは凄い!」「乗り換えよう!」と動き回る人たちがいます。これは、昔で言う「情報商材コレクター」「ノウハウコレクター」の現代版です。
ツールを触っているだけで、「仕事が進んでいる」という錯覚に陥る。これが一番の罠です。
しかも、ツールを変えるたびにコストがかかります。UIに慣れる時間、プロンプトの微調整、他のツールとの連携の組み直し。こういった学習コストが毎回発生する。時間と脳力の浪費です。
3. 弘法筆を選ばず
スポーツで考えてみてください。たとえばテニス。上手い人は、どんなラケットを使っても上手い。
ラケットを変えても、ベースとなる体力・フォーム・読み・判断力が優れているので、十分に上手い。道具を変えることへのエネルギーを、「本質的な力を磨くこと」に使ったほうが、圧倒的にリターンが大きいのです。
AIもまったく同じです。
アウトプットの質を決めるのは、AIモデルの違いではなく、「人間の指示力」。具体的には、プロンプトを構築する力と、自分のビジネス自体への解像度の高さです。ここがイマイチなまま、モデルだけ替えても、出てくるものは大して変わりません。
4. 生物進化から見る「統合の力」
少し視点を変えて、生物進化の話をします。
生物の進化の過程を見ると、複数の部位に分散していた機能が、進化の中で1つに統合されていくことがあります。そして、統合された部位が、もともとあった複数の機能を同時に、しかも効率よく満たすようになる。
ツールの使い方にも同じことが言えます。あれこれ複数のツールに機能を分散させるより、1つを深く使い込んで、その1つでいろんな用途をまかなえるようになる状態が理想です。
量より深度。これが本質です。
5. マイGPT・Gem・Claude Projectsをまず1つ使い倒す
顧問先の経営者さんや、AI研修・講座に来てくださる方を見ていると、みなさんが飛ばしがちなステップがあります。
それが、ChatGPTの「マイGPT」、Geminiの「Gem」、そしてClaudeの「Claude Projects」の活用です。
ざっくり言うと、「自分専用のカスタムプロンプトを裏側に仕込んでおける仕組み」のこと。
たとえば、「議事録を社内向けに整理して」とだけ言えば、自社の業種・文体の好み・フォーマット・注意事項……そういった文脈が全部裏側に入っているから、毎回ゼロから説明しなくていい。ちょっとした指示を入れるだけで、目的のアウトプットがほぼ一発で出てくるのです。
これをちゃんと作り込めていない人が、実はものすごく多い。
2025年のAI研修・講座のトレンドも、まさにここでした。この仕組みをきちんと構築するだけで、これまで8時間かかっていた業務が1時間で終わる、なんてことが普通に起きます。
6. 「順番」が成果を分ける
コンサルでいろんな会社さんに関わらせていただいて、痛感するのが「順番」の問題です。
発展的なことをやりたい気持ちはわかります。でも、その前にまず、この地道な効率化を自分の業務に組み込めているかどうか。
基礎を飛ばして応用をやっても、うまくいかない。勉強でもスポーツでも、そうですよね。AIで言うと、ここが基礎に当たる部分です。
まずマイGPT、Gem、Claude Projectsのどれかを使いこなせるようになってから、他のツールを試す。「使いこなせる」というのは、自分専用・自社専用で作ってみて、実際に、時間がかかっている業務を半分以下の時間に時短する、ということです。
この順番を守るだけで、AI活用の結果は大きく変わってきます。
最近話題のClaude Codeなどは、その先にある話です。
皆さんが実利を得て、心に余白を持って、幸せに生きられることを祈っております。

執筆者
槙 優真
ジェネラルコンサルティンググループ株式会社 代表取締役
現役のAI顧問として、中小企業の経営者に月額3万円〜で直接伴走中。AI活用と売れる仕組みの両輪で、「実利」と「余白」を同時に高める伴走支援を提供しています。
