中小企業のAI顧問とは|役割・月額相場・選び方を解説

槙 優真
槙 優真代表取締役 / 現役AI顧問ジェネラルコンサルティンググループ株式会社
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AI顧問とは、企業の経営者や責任者に対してAI活用の方向性や具体的な進め方について助言・伴走を行うサービスです。中小企業では月額5万円〜50万円程度の月額制で契約するケースが多く、AIの最新動向、自社業務への活用方法、ツール選定などを継続的にサポートします。

本記事では、AI顧問の役割・月額相場・選び方の判断基準を、現役のAI顧問の立場から整理します。

1. AI顧問とは何か|役割と立ち位置

AI顧問は、企業のAI活用を「助言と伴走」でサポートする第三者の専門家です。実装そのもの(システム開発・ツール構築)を自分で手を動かして行うのではなく、方向性の提示・判断のサポートを中心に関与します。

具体的には次のような役割を担います。

  • クライアント自身が思いつかない、その会社に向いたAI活用方法を提案する
  • 日々アップデートされるAIの最新動向の中から、自社で使えるものを取捨選択して伝える
  • 経営層の判断材料を整理し、AI投資の優先順位を一緒に決める

AI受託開発との違い

AI顧問が「助言・伴走」なのに対して、AI受託開発は「実装」が中心です。ツールやシステムを実際に作って納品します。中小企業の場合、まずAI顧問と一緒に方向性を整理し、必要な実装が出てきた段階で受託開発会社を紹介してもらう、という流れが現実的です。

2. AI顧問の月額相場はいくらか|料金形態の種類

2-1 一般的な相場感

AI顧問の月額相場は、サービスの内容や提供会社の規模によって幅があります。

サービス区分 月額目安
大手コンサル系 月100万円〜
中堅コンサル・専門ファーム 月30万〜80万円
個人・小規模の会社(定例の打ち合わせ付き) 月10万〜30万円
個人・小規模の会社(チャット相談が中心) 月5万円前後

2026年9月末に「AI顧問」で検索し、上位に表示されたサービスの公開料金を当社で確認したところ、入口の料金は月5万円前後が最も多くなっていました。本記事を最初に公開した2026年6月時点では、月10万円〜30万円が現実的な選択肢で、月5万円以下のサービスは少数でした。この数ヶ月で、チャット相談を中心にした低価格のプランが増えています。

ただし、同じ月5万円でも中身は会社ごとに違います。チャットでの質問だけのプランもあれば、オンラインで話す時間が付くプランもあります。金額より先に、何が含まれているかを確認するのが現実的です。

2-2 料金形態の種類

  • 月額顧問契約:定額で月数回の相談・伴走(最も一般的)
  • スポット相談:1時間〜単位での単発相談
  • プロジェクト型:特定の課題に対して期間限定で関与

中小企業の場合、継続的な伴走が必要になるケースが多いため、月額顧問契約が向いています。

2-3 月額に含まれる主な内容

  • 月次オンライン相談(1〜2時間)
  • チャット・メール相談(無制限または回数制限あり)
  • ツール選定の支援
  • レポート提出やドキュメント作成(サービスによる)

なお、相場の3分類(低価格帯/中堅帯/大手帯)・料金体系の違い・費用対効果を見る4つの判断軸については、別記事「AI顧問の月額相場と料金体系|価格帯3分類・契約形態の違い・費用対効果の判断軸」で深掘りしています。

3. AI顧問は何をしてくれるのか|主なサービス内容

AI顧問の提供範囲は会社によって差がありますが、代表的なものは以下です。

  • 経営層への助言:AI活用の方向性、投資判断、組織への落とし込み方
  • 業務効率化の伴走:日次業務へのAI活用、業務フロー再設計
  • ツール選定支援:膨大なAIツール(ChatGPT・Gemini・Claude など)から自社に合うものを選ぶ

サービスによっては、定期レポートやドキュメント作成が含まれる場合もあります。

なお、社員向けのAIレクチャー・研修は「AI研修サービス」として AI顧問とは別サービスで提供されることが多いです(AI顧問サービスと組み合わせて提供する会社もあります)。

4. AI顧問はAI受託開発・コンサル会社とどう違うか

「AI関連のサービスを提供する会社」と言っても、その立ち位置は大きく異なります。

種類 主な役割 関与の深さ 月額目安
AI顧問 助言・伴走 経営判断〜日次業務まで継続的に 月5万〜50万円
AI受託開発会社 システム実装 プロジェクト単位 案件あたり50万〜数千万円
大手コンサル会社 戦略策定 期間限定の重厚な関与 月100万円〜

中小企業の現実的な進め方としては、まず月額制のAI顧問で「自社にとって何をどう進めるか」を整理し、必要な実装が出てきた段階で受託開発会社を紹介してもらう、という分業がコストパフォーマンスが高い形です。

「AIコンサル」という呼び方との違いは、別記事「AIコンサルとAI顧問の違い|中小企業はどちらを選ぶ?」で整理しています。

5. AI顧問を選ぶときの判断基準

AI顧問選びで失敗しないために、契約前に確認したい5つのポイントを整理します。

5-1 AIだけでなく、経営や実務の知識があるか

AIに詳しいだけでは、企業の利益貢献まで踏み込めません。AI技術の話はできても、「それを使ってどう売上を伸ばすか」「どう業務コストを下げるか」「どう組織に浸透させるか」の実務的な落とし込みができないと、宙に浮いた助言で終わります。

経営課題やマーケティングの実務経験を持ったうえで AI を語れる顧問は意外と少ないので、ここは要確認です。

5-2 第三者として助言できるか(受託に流されない)

受託開発もやっている顧問は、「自社で受託したい」というバイアスがかかりやすくなります。「この機能はうちで作りましょう」と話が流れがちです。

中立に判断し、必要なときは外部の受託会社を紹介できる顧問の方が、クライアントの利益に沿った助言になります。

5-3 机上の空論ではなく、実際に手を動かしている人か

AIについて語る人は多いですが、自分自身でAIを毎日使い倒して試行錯誤してきた経験があるかどうかは、助言の解像度を大きく変えます。

  • 自社サイトを自分で AI で作っている
  • 業務フローを自分で AI で再構築している
  • 新しいAIツールが出るたびに自分で触って評価している

こうした実体験のある顧問は、「教科書的な話」ではなく「実際に使ってみたらこうだった」という具体性のある話ができます。

5-4 契約の柔軟性

長期縛りや高額違約金の契約は避けたいところ。1ヶ月単位・違約金なしの契約設計だと、合わなければすぐ離脱できます。

「縛りの強さ」は、サービスへの自信のなさの裏返しでもあります。

5-5 特定の信頼できる人に継続して対応してもらえるか

顧問サービスはその性質上、どうしても属人的になります。同じ会社でも、誰が担当するかで助言の質が大きく変わります。

そのため、不特定多数の顧問担当者からマニュアル的に回答が来るタイプではなく、特定の信頼できる人に継続して対応してもらえるサービスを選ぶ方が安全です。

AI は比較的新しい領域のため、AI顧問サービスは現状玉石混交です。実態を確認せずに契約すると、「単なる業務委託(外注フリーランサー)を集めて、マニュアル的に回答するだけ」のサービスにあたることもあるようです。

顧問は数ヶ月〜数年の関係になります。契約前に無料相談・壁打ちなどで「誰が担当するか」「どの解像度で答えてくれるか」「人柄や進め方が合うか」を確認できるサービスを選びましょう。

6. 当社のAI顧問サービス|『実利と余白』のAI顧問

ここから当社のAI顧問サービスを紹介します。

当社(ジェネラルコンサルティンググループ株式会社)の顧問サービスの名前は『実利と余白』のAI顧問です。実利は、売上・コスト・利益のように数字に出る成果。余白は、時間や心のゆとりのように、数字には出にくいものを指します。小さな会社・中小企業の経営者が、この両方を手にできるように伴走します。

6-1 順番は「整えて、任せて、回す」

多くのAI活用支援は、新しいツールや使い方を覚えるところから始まります。ただ、毎日手一杯のところにAIを足しても、なかなか続きません。当社は、AIを足す前に、まず今ある仕事を軽くするところから始めます。

  1. 整える:今ある仕事を、やめること・人に任せること・AIで自動化したいことに仕分けます。まず時間が生まれます
  2. 任せる:外注や手作業を、AIに任せていきます。手間とコストが減ります
  3. 回す:任せた仕組みを育てながら続け、空いた時間を大事な仕事に使います。利益につながります

代表はマーケティングの実務を10年以上続けてきました。そのためAIの話だけで終わらず、売上・コスト・利益の数字で一緒に考えます。売れる仕組み(マーケティング)の相談にも対応可能です。

6-2 余白を大切にする理由

これは他のAI顧問サービスにはあまりない要素かと思います。

経営者ご自身が心穏やかでいられること、そしてその穏やかさが家族や社員にも自然に波及していくことも大切にしています。数字だけでは測れない部分にも目を向け、安心して相談しやすい、心穏やかな伴走を心がけています。

AIを使い続けると、メンタルに負担がかかる場面もあります(情報過多、意思決定の連続、変化の速さなど)。そうした部分のケアも含めて、経営者の余白を支えるのが当社のスタンスです。

6-3 代表が直接対応し、月5万円〜で提供できる理由

当社の顧問は月5万円〜です。この金額に代表とのオンライン相談を含められるのは、運営の構造に理由があります。

  • 顧問サービスは代表(槙 優真)自身が直接対応:間に他のスタッフが入らず、人件費の上乗せがない
  • 1人社長で運営しており固定費が極めて低い:事務所コストや管理コストの上乗せがない
  • 自社サイトや業務システムもAIで内製化:通常なら外注になる部分も自社で完結

(AIツール開発受託紹介や法人研修などの顧問以外のサービスについては、信頼できるパートナー企業と協業して提供しています)

料金プランの詳細はサービス詳細ページにまとめています。なお、今後のサービスの状況に応じて価格を変更する可能性があります。

6-4 契約の続き方

サービスの開始は2025年9月です。契約は1ヶ月単位・違約金なしで、合わなければいつでも終了できます。その形でも、開始当初から続けてくださっている会社があります。

毎月のコンサルで実際に何を話しているかは、別記事「AI顧問は実際に何をしているのか|月1回のコンサルで話していること」に書きました。

7. 契約から伴走までの流れ

当社のAI顧問サービスの開始までは、以下の流れです。

  1. 無料の壁打ち(利益の『伸びしろ』壁打ち・60分):オンラインで気軽に相談できます。会社の状況・課題を整理し、AI活用の方向性を提示します
  2. フィーリングの確認:双方で「一緒に進めたいか」を確認します
  3. 電子契約:1ヶ月単位、違約金なし
  4. 顧問スタート:代表とのオンライン相談が中心です。チャットでの相談や、画面を共有しながらのレクチャーが加わるプランもあります

プランの内容と料金はサービス詳細ページをご覧ください。

8. FAQ|AI顧問についてよくある質問

Q1. AI顧問とは何ですか?

A. 企業の経営者・責任者に対して、AI活用の方向性や具体的な進め方について助言・伴走を行うサービスです。実装は基本的に行わず、判断のサポートやツール選定、社員教育などを継続的に支援します。

Q2. AI顧問の月額相場はいくらですか?

A. 2026年10月時点では、チャット相談が中心のプランで月5万円前後、定例の打ち合わせが付くプランで月10万円〜30万円が目安です。大手コンサル系では月額100万円以上のケースもあります。当社は月5万円〜で、代表が直接対応します(詳細はサービス詳細ページ)。

Q3. AI顧問とAI受託開発の違いは?

A. AI顧問は助言・伴走(経営判断や日次業務への落とし込み)が中心で、自分では実装しません。AI受託開発は、ツールやシステムの開発を実装する側です。中小企業ではこの2つを分けて選ぶケースが現実的です。

Q4. 契約期間の縛りはありますか?

A. 当社は1ヶ月単位・違約金なしの設計です。合わない場合はいつでも終了できます。

Q5. AIに詳しくない経営者でも相談できますか?

A. はい。むしろ「AIに詳しくないが活用方法を知りたい」経営者からの相談が多いです。前提知識なしで気軽に相談いただけます。

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槙 優真

執筆者

槙 優真

ジェネラルコンサルティンググループ株式会社 代表取締役

現役のAI顧問として、中小企業の経営者に月額5万円〜で直接伴走中。AI活用と売れる仕組みの両輪で、「実利」と「余白」を同時に高める伴走支援を提供しています。

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