AIツールは、どれか1つでOKです|ChatGPT・Gemini・Claudeの使い分け、判断軸は2つ

槙 優真
槙 優真代表取締役 / 現役AI顧問ジェネラルコンサルティンググループ株式会社

※この記事は、YouTube「まき【小さな会社のAI戦略室】」の動画「ChatGPT・Gemini・Claude、結局どれを使えば良い?迷いが消える使い分け【判断軸は2つ】」の内容を記事化したものです。

【動画で観る方はこちら(約13分)】

🎬 https://youtu.be/YBvVNOIoxHc

(テキストで読む方は、このまま読み進めてください)

1. 要点のまとめ

  • 主要なAIツールは、ChatGPT・Gemini・Claudeのどれか1つでOK
  • 今使っているものをそのままメインにして、必要な人だけプラスアルファでClaude(Claude Code)を足す
  • デバイスも生物も、バラバラに特化したものが1つに集まっていく道をたどってきた。特化ツールから主要AIへ、というAIの流れもその途中にある

※動画では、より詳しく丁寧にお話ししています。動画での視聴が1番オススメです。

2. 「結局どれを使えばいいのか」は、いちばん多い質問です

皆さんは、AIツールの使い分けをどうすればいいのだろうと感じたことはないでしょうか?

私が顧問先や研修でよくいただくのは、次のような質問です。

  • 今はChatGPTを使っているけれど、GeminiやClaudeも使い分けた方がいいのか
  • テレビCMで見かけるGensparkはどうなのか
  • 話題になっているClaude Codeは、使った方がいいのか

体感では、顧問先と研修を通じて最も多い質問かもしれません。新しいツールが出るたびに調べて、比べて、迷う。この時間そのものが、じわじわと効いてきます。

先に結論をお伝えすると、主要なAIツールは、どれか1つでOKです。

3. 結論。どれか1つ、必要な人だけClaudeを足す

私がおすすめしているのは、次の3パターンになります。

パターン1は、ChatGPTをメインで使う形です。個人でも会社全体でも、今すでにChatGPTをそれなりに使っているなら、そのまま使い続けるのが良いと思います。

パターン2は、Geminiをメインで使う形です。会社のインフラシステムとしてGoogle Workspaceを使っている会社なら、Geminiとの相性が良くなります。

パターン3は、Claudeだけを使う形です。もともとClaudeを使っている方は、Claudeだけで問題ありません。

そのうえで、一部の方だけはプラスαします。今よりもっと効率化したい方、AIが得意だという方は、Claude(Claude Code)を試してみてください。基本はどれか1つ、必要な人だけプラスでClaude。この形がいちばん現実的だと感じています。

2026年8月時点では、Claudeが頭1つ抜けている感覚があります。ただしChatGPTもGeminiも機能開発が進んでいるので、徐々に同じことができるようになるはずです。今使っているものを慌てて乗り換える必要はありません。

私自身は顧問サービスを提供している立場なので、ChatGPT・Gemini・Claudeをどれもバランスよく使っていますが、個人的にはClaudeを使う率が最も高くなっています。AIに習熟している方ほどClaudeだけを使っている、という印象です。

4. デバイスも生物も「1つに集約」されてきた

GensparkやPerplexityなど、便利なツールはほかにもあります。それなのに、なぜ1つに絞るという話になるのか。

面白いのは、これがAIに限った話ではないところです。デバイスの進化も、生物の進化も、同じ道をたどっています。

4-1 デジカメも音楽プレイヤーも、スマホ1台になった

デジタルカメラ、iPodのような音楽プレイヤー、携帯電話、カーナビ。かつてはバラバラの機械として存在していたものが、今はスマートフォン1台に入っていますよね。

特化した道具が並んでいた状態から、1つに集まっていったわけです。

4-2 生物も、分散した神経が脳に集約された

生物も同じです。はるか昔の生物は、見るための神経、嗅ぐための神経、動くための神経が体のあちこちに分散していたようですが、進化の過程で脳という1か所に集約されていきました。生物学でいう頭化(セファライゼーション)、つまり神経が頭部にまとまっていく流れです。

特化したものが並んでいた状態から、1つにまとまっていく。これはかなり普遍的な流れだと感じています。

5. AIも、同じ流れの途中にいる

生成AIは、生物と機械の中間のような存在です。

詳しい説明は割愛しますが、人間の脳をイメージしながら機械が発達してきた結果、今のような働きができるようになりました。だとすれば「AIも同じように1つにまとまっていくのではないか」という仮説を立てることもできます。

実際、日本でAIが話題になり始めた2023年末ごろは、パワポ専用のツール、リサーチ専用のツール、チャットでやり取りするChatGPTというように、特化ツールがいくつも並んでいました。

ところが最近は、ほとんどのことが主要なAIツール1つでできます。ChatGPTでもできる、Geminiでもできる、Claudeならスライド資料もかなり作れる。

これって、先ほど書いたとおり、物理的なデバイスがスマートフォンに集約されたのと、よく似た動きだと思いませんか?

このような背景から「今はAIツールが無数に存在するが、ゆくゆくはChatGPT、Gemini、Claudeなど主要なAIツールのうちどれか1つに」という流れが加速していくと、私は予想しています。

6. 会社なら「全員に1つ+AIリーダーはClaude」

会社全体で考えるときも、考え方は同じです。

スタッフ全員には、主要AIを1つ付与しておく。そのうえで「社長」や「AIをフル活用して社内を引っ張るポジションの方、いわばAIリーダー」だけが、プラスアルファでClaudeも使う。この形がバランスを取りやすいと感じています。

Claudeは1ヶ月単位の契約で試せます。全社で一斉に切り替えるのではなく、まず1人か2人が1ヶ月試してみる。合わなければ元に戻せるので、判断のコストはそれほど大きくありません。

7. DeNA社も、全社Geminiから段階的にClaudeへ

日本でAI活用の最先端にいる企業でも、同じような進め方をしています。

参考になるのがDeNA社の事例です。公開されている記事によると、全社的にはGeminiを使いながら、社内でAIを推進するポジションの人がClaude Codeを使い、そこから徐々に全社的にもClaudeへの移行が進みつつあるとのことでした。

最先端の企業も、いきなり全部を入れ替えてはいないのです。この流れを見ると、私がお伝えした3パターンが現実的な選び方として機能することも、イメージしやすいのではないでしょうか。

8. AIツール選びの判断軸は2つ

最後に、使い続けるか乗り換えるかの判断軸を整理します。

1つ目は、シンプル化です。AIツールを増やすと、月額のコストだけでなく、新しいツールを学ぶ時間、操作に慣れるまでの時間もかかります。さらに「どちらを使おうか」とツールを切り替えるたびに脳を使うので、ジワジワと疲れがたまっていきます。AIツールを絞ると、この負担をまとめて減らせるわけです。

2つ目は、話題性で選ばないことです。SNSを開けば「このAIツールを使っていない人は遅れている」「まだ○○○というAIツールを使っていないのですか」といった煽りも流れてきます。それを真に受けると、不安だけが増えていきます。

大切なのは、そのAIツールを使うことで、

  • 実利(会社の利益、個人の収入)
  • 余白(時間のゆとり、心のゆとり)

これらにつながるのか、という視点です。話題性ではなく、自分の「実利と余白」に効くかどうかで選ぶ。この見方に切り替えると、判断はかなりシンプルになります。

今使っているツールの中からメインを1つ決めて、しっくりきていないものは一旦解約する。GensparkやPerplexityを使っていて、これはChatGPTでも足りるなと感じているなら、それで十分です。

9. まとめ

  • 主要なAIツールは、ChatGPT・Gemini・Claudeのどれか1つでOK
  • 今使っているものをそのままメインにして、必要な人だけプラスアルファでClaude(Claude Code)を足す
  • デバイスも生物も、バラバラに特化したものが1つに集まっていく道をたどってきた。特化ツールから主要AIへ、というAIの流れもその途中にある

今日からできることを1つだけ挙げるなら、自分のメインを1つ決めることです。そのうえで、しっくりきていない特化ツールがあれば一旦解約してみる。あれもこれも追いかけるのをやめると、迷う時間と不安がずいぶん軽くなりますよ。

皆さんが実利を得て、心や時間に余白を持って、幸せに生きられることを祈っております。

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槙 優真

執筆者

槙 優真

ジェネラルコンサルティンググループ株式会社 代表取締役

現役のAI顧問として、中小企業の経営者に月額5万円〜で直接伴走中。AI活用と売れる仕組みの両輪で、「実利」と「余白」を同時に高める伴走支援を提供しています。