DifyでSEO記事の本文執筆を自動化|AIが書いた記事で検索1位を取った実例|現役AI顧問が解説

槙 優真
槙 優真代表取締役 / 現役AI顧問ジェネラルコンサルティンググループ株式会社

今回の記事で扱う「DifyでSEO記事の本文執筆を自動化」とは、各工程の専門AIが本文を分担して書き、さらにAIが自分で品質を採点して合格まで書き直す「記事作成の仕組み」をつくることです。汎用AIに一発で書かせる使い方と違い、検品(チェック)が仕組みのなかに組み込まれているため、検索で上位を狙える品質の記事を、ほぼ人手をかけずに作れます。

この記事では、当社代表(現役のAI顧問)と開発パートナーの1人である佐藤誠一氏が、自身のSEOメディア運営で使っている記事作成の仕組みを題材に、経営者の判断という観点で読み解きます。前回扱った「n8nで記事の構成(骨組み)をつくる」話の続きで、今回はその骨組みに沿って本文を「執筆」するパートです。構成づくりの自動化については、SEO記事の構成作成をAIエージェントで自動化した実例をあわせて読むと、全体像がつかめます。

本記事の解説動画はこちら

AIが書いたSEO記事が検索で上位を取った実例(社長のAI戦略室)


1. DifyでSEO記事の執筆を自動化するとは|結論と全体像

先に結論をお伝えすると、AIに書かせたSEO記事でも、検索で上位を取ることは十分に可能です。実際に、複数のキーワードで検索1位や「AIによる概要」への引用が出ています(具体例は後述します)。

ポイントは、使うツールと役割分担です。今回の仕組みは、大きく2つのパートに分かれます。

  • 構成(骨組み)づくり:どんな見出しで、何を書くかを設計するパート。ここは「n8n(エヌエイトエヌ)」というツールを使います
  • 本文の執筆:その骨組みに沿って文章を書き上げるパート。ここに「Dify(ディフィ)」というツールを使います

Difyとは、複数のAIや処理をつなげて「自分専用のAIの作業ライン」を組めるツールです。今回は、このDifyで「SEO記事を書くための作業ライン」をつくっています。

なお、ここで言う SEO とは、検索エンジンで自社のページが上位に表示されるように整える取り組みのことです。中小企業や小規模な組織が新規のお客様と出会う入口として、いまも大きな役割を担っています。

この記事は、次のような方に向けています。

  • 毎月コラムやお役立ち記事を発信していて、外注費や手間が重いと感じている経営者
  • 記事制作やメディア運営を請け負っていて、品質と量(スピード)を両立させたいSEO支援会社

それでは、経営インパクトから順に見ていきます。

2. 経営インパクト|外注費 月20万円・年240万円を内製化

1つ目は、記事の外注費を内製化できる点です。

開発パートナーが運営するSEOメディアでは、これまで外部のライターに1記事あたり約2万円で執筆を依頼し、毎月10本ほど発注していました。金額にすると 月20万円、年間で約240万円 です。この外注を、構成(n8n)と執筆(Dify)の両方を仕組み化することで、まるごと内製化できたという話です。

2-1 固定費が、軽い変動費に変わる

外注費は、記事を出しても出さなくても発生しやすい固定費に近いものでした。これが、Difyの利用料と、文章生成にかかるAIの従量料金(記事1本あたり数十円〜数百円規模)に置き換わります。月10本のペースでも、ランニングコストは桁が変わるほど軽くなります。

パート 外注したときの相場(月10本) 仕組み化後
構成+執筆セット 月10万〜40万円 Dify・n8nの利用料+AI従量料金(月 数千円〜1〜2万円規模)

前回のn8nで構成作成を自動化した記事でも「月20万円・年240万円」という同じ数字を扱いました。これは同じSEOメディアの数字で、本来は「構成+執筆セット」で発生していた外注費です。前回は構成パート、今回は執筆パートと、1つのシステムを2回に分けて説明しているとお考えください。

2-2 お金だけでなく、採用と管理の手間も軽くなる

外注には、お金以外のコストもついて回ります。ライターを探して採用する手間、「ここが少し違うので直してください」とやり取りする手間、品質を一定に保つための確認作業——こうした管理の負担です。記事を書く担当を社内に置いている場合も、同じことが言えます。

仕組みに任せられる部分が増えると、この採用・管理の負担が小さくなります。とくに、複数のメディアやクライアントの記事をさばいている支援会社では、ここが効いてきます。

2-3 浮いた予算と時間が、次の一手になる

浮いた月20万円を、そのまま手元に残すこともできますし、Google広告など別の集客に回すこともできます。集客が増えれば売上が伸び、残った利益をまた次の打ち手に回す——という循環を作っていくことも理論上は可能です。

あわせて、見落とされがちなのが心の余白です。AIを使うほど判断や確認が増えて、かえって脳が疲れてしまうマーケ担当者も少なくありません。「書き上げて、直して、また書いて」を毎月くり返す負担が「AIによる仕組み」に移ると、その分だけ余白ができます。コスト削減と、余白づくりが同時に進むところにも、この取り組みの価値があります。

3. AIが書いた記事で検索1位は取れるのか|成果の実証

ここでよく挙がるのが、「AIで書いた記事で、本当に集客につながるのか。検索上位に表示させられるのか」という疑問です。もっともな疑問だと思います。結論から言うと、成果は出ています。

開発パートナー自身が運営するブログでは、「Webライター 将来性」というキーワードで検索したときに、記事が上位に表示されています。しかも検索結果の上部に出る「AIによる概要」(Googleが生成AIでまとめる回答欄)にも引用されていました。

【「Webライター 将来性」での検索結果:AIで書いた記事が上位に表示されている】

Webライター将来性の検索結果

当社でも、この「AIで記事を内製化する」という考え方を聞いて、自社のコラムメディアに取り入れました。検索する人の環境に左右されない「シークレットモード」で実際の順位を確認したところ、次のような結果が出ています。

  • 「AI顧問 中小企業」:検索1位。さらに「AIによる概要」にも当社サイトが引用(公開からわずか16日ほどの時点)
  • 「AI顧問 料金相場」:検索1位。「AIによる概要」にも引用
  • 「n8n SEO記事」:検索1位
  • 「中小企業 売れる仕組み AI」:検索1位
  • 「AI マルチタスク」:検索1位(公開から4日ほどの時点)

【「AI顧問 中小企業」の検索結果:AIによる概要に当社サイトが引用され、検索も1位】

AI顧問 中小企業の検索結果

【「AI顧問 料金相場」の検索結果:検索1位+AIによる概要に当社サイトが引用】

AI顧問 料金相場の検索結果

【「n8n SEO記事」の検索結果:検索1位】

n8n SEO記事の検索結果

【「中小企業 売れる仕組み AI」の検索結果:検索1位】

中小企業 売れる仕組み AIの検索結果

【「AI マルチタスク」の検索結果:公開からおよそ4日で検索1位】

AI マルチタスクの検索結果

当社のコラムも、ほぼすべてAIで書いて公開してきました。それでこの結果が出ているわけで、「AIに書かせた記事は質が低い」という思い込みは、やり方しだいで十分にくつがえせるはずです。自社サイトをAIで内製化した過程は、自社サイトを200万円→1万円で内製化した実例でも詳しく紹介しています。

ひとつだけ補足すると、「AIに書かせれば自動で上位に出る」わけではありません。後述する記事構成、一次情報(自社ならではの情報)の入れ込み、そして品質チェックの仕組みがあって、はじめて成果につながります。

4. Difyの仕組み|「工場のベルトコンベア」と品質のトリプルチェック

ここからは、Difyで組んだ記事作成の仕組みを、なるべく噛み砕いて見ていきます。

イメージは、工場のベルトコンベアです。左から右へとラインが流れていて、途中に専門の作業部屋がいくつも並んでいます。それぞれの部屋に「ここではこういう内容を書く」という指示があらかじめ設定されていて、原稿が左から右へ進むうちに、1本の記事ができあがっていきます。

【Difyの記事作成ワークフロー全体図(各工程の専門AIが左→右で本文を生成)】

Difyワークフロー全体図

4-1 品質を「採点して、合格まで書き直す」トリプルチェック

この仕組みの肝は、品質チェックがラインのなかに組み込まれていることです。

記事が書き上がると、「スコア判定」という検品の部屋を通ります。ここで一定の点数(たとえば90点)に届いていれば合格、届かなければ「再執筆」、つまり書き直しに回ります。ダメな部分を見つけて直す、という検品が最大で複数回くり返され、合計で3回書き直す設計になっています。いわば、トリプルチェックを経て最終版が仕上がる流れです。

【スコア判定の部屋:合格なら出荷、不合格なら再執筆に分岐(最大3回)】

Difyのスコア判定ノード

細かい品質管理もこのライン上で行えます。たとえば「この漢字は使わない」といった表記ルールを守らせる専用の部屋を置くこともできます。人によってばらつきが出やすい部分を、仕組みでそろえられるわけです。記事の体裁やトーンを一定に保ちたいメディアほど、この恩恵は大きくなります。

4-2 中身はコード。でも、それもAIに書いてもらえる

この作業ラインの中身は、YAML(ヤムル)と呼ばれる設定用のコードでできています。これを人間が手で全部書くのは、正直なところ現実的ではありません。

そこで、このコードづくり自体をAIに任せます。ChatGPT・Gemini・Claudeのような汎用AIに「Dify用の設定を書いて」と頼めば、8割ほどの形までは持っていけます(Claude Codeのようなコード生成に強いツールも有効です)。プログラミングそのものに詳しくなくても、Difyでこのような仕組みを作れる時代になっているのです。

4-3 動かし方は、入力してボタンを押すだけ

使うときは、「テスト実行」のような開始ボタンを押し、いくつかの項目を入れるだけです。

  • 上位を狙いたいキーワード
  • 想定している読者
  • 自社ならではの一次情報(お客様の声・レビューなど)
  • そのほかの特記事項(ここは触れないでほしい、など)

【記事生成の入力欄(キーワード・対象読者・一次情報・特記事項を設定)】

Difyの入力欄

入力できる項目は多めですが、すべてを埋める必要はありません。こだわるメディアは細かく、そうでなければ少なめにと、自由に調整できます。あとは開始ボタンを押せば、ベルトコンベアが動き出します。3,000〜5,000字ほどの記事なら、10〜15分ほど待てば仕上がってきます。

【Difyが生成したSEO記事の出力例】

Difyの出力例

ラインが流れているあいだ、人は何もしなくて構いません。その時間でランチに出たり、別の仕事を進めたりできるので、1人で複数の作業を同時に走らせられる——これも実際に使ってみて感じる、地味で大きな利点です。

5. ツールの使い分け|n8n(構成)×Dify(執筆)/汎用AI単体との違い

「なぜ構成と執筆で、わざわざ別のツールを使うのか」「汎用AIに書かせるだけではダメなのか」。この2つは、よく聞かれる質問です。

5-1 なぜ構成はn8n、執筆はDifyなのか

もともとは、構成も執筆もn8nを試しました。しかし、文章の執筆では、n8nはうまく力を発揮しませんでした。書けるには書けるけれど「SEO上位表示を取るには、記事本文のクオリティがちょっと…」という結果だったのです。

理由は、得意分野の違いにあります。

ツール 得意なことの例 向いている工程
n8n 情報の整理、ツール同士の連携など、手順が決まった機械的な作業 構成(骨組み)づくり
Dify 文章を書く、というクリエイティブな作業 本文の執筆

AIで記事を書く方法はWeb上にたくさん出回っています。しかし、長くマーケティングをやってきた立場からすると、「記事が書ける」ことと「検索で1位・2位を取れる品質になる」ことは、まったく別次元の話です。執筆の品質で成果につながりやすいのがDifyだったため、執筆はDifyに任せている、というのが結論になります。言い換えれば、AIで記事作成を自動化しても、集客に繋がらなかったら本末転倒だから、ということです。

5-2 汎用AI(ChatGPT・Gemini・Claude)単体との違いは「検品」

汎用AIである ChatGPT・Gemini・Claude も、文章を書くのは得意です。では、なぜわざわざ今回紹介するような仕組みにするのか。

いちばんの違いは、AI自身で、何度も精緻に検品ができるかどうかです。汎用AIに「記事を書いて」と頼むと、基本は一往復で終わります。指示する、書いて出てくる、それで完結です。「ここはまだ弱い」と判断して直すところまでは、仕組みとして回りません。

その結果、「AIで書いてはみたけれど、直す作業が多い」「結局ほとんど自分で書き直している」という声につながります。これではAIを使う意味が薄れてしまいます。Difyのように検品と書き直しを仕組みに組み込むと、最初から品質の高い状態で出てくるため、人が手を入れる量がぐっと減るわけです。

もちろん、まずは ChatGPT・Gemini・Claude に下書きを書かせるだけでも、十分に役立ちます。仕組み化が効いてくるのは、「毎月たくさんの記事を、一定の品質で出し続けたい」という段階です。AIをマーケティング全体のどこに効かせるかは、中小企業の売れる仕組みをAIで作る全体像で整理しています。

6. 自社で始める手順|スモールスタートと中間チェック

「自社でもやってみたい」と思ったとき、いきなり今回見たような大きな仕組みを最初から組もうとすると、ハードルが高く感じられます。おすすめは、小さく始めることです。

6-1 まずは一部分から、小さく試す

最初から記事を丸ごとAIに書かせようとせず、「まずはこの部分だけ書かせてみる」と範囲を絞ります。出力を見て「ここが少し変だな」と感じたら、ChatGPT・Gemini・Claudeのような汎用AIに小さく相談しながら、少しずつ組み上げていく。この進め方なら、無理なく前に進めます。

運用の面でも、同じことが言えます。「今月から全記事をこの仕組みに切り替える」と一気に進めると、システムの調整と記事制作が同時に走り、かえって業務を圧迫しがちです。「今月はまず1記事」「来月は2記事」と、記事制作のスピードも小さく上げていくほうが安全です。これは、開発パートナーが何度も試行錯誤した末にたどり着いた進め方でもあります。

6-2 仕上げと節目は、人が確かめる

全部をAIに任せきりにしないことも、地味に効きます。構成(n8n)から執筆(Dify)へ橋渡しする場面では、人が一度、構成を確かめる工程を、敢えて挟んでいます。

これは、当社がポッドキャスト番組『実利と余白』でもよくお伝えしている役割分担と同じ考え方です。0〜20点を人が決め、20〜80点をAIが一気に進め、80〜100点を人が仕上げる。最初の方向づけと最後の仕上げは人が持ち、その間をAIに任せる、という分け方です。最初の小さなズレは、後の工程に進むほど大きくなります。だからこそ、途中の節目で人が一度確かめると、全体の精度が保たれます。

AIの提案をどこまで採用し、どこは人が判断するか——その線引きについて他の実例として、LP改善案をAIに出させる手順でも具体的に紹介しています。

7. 当社の顧問サービス|マーケに強いAI顧問の立ち位置

ここまで Dify・n8n・汎用AI と、いくつかのツール名が出てきました。ただ、大事なのはツールそのものではありません。「成果が出る形に設計し、上手く回るところまで試行錯誤する」ことです。同じDifyやAIを使っても、構成・一次情報・品質チェックの設計しだいで、結果は大きく変わります。

当社では、AIとマーケティングの両輪で、利益の向上を支える顧問サービスを提供しています。AIで業務のコストを下げる側と、マーケティングで売上を伸ばす側の、どちらにも一緒に取り組みます。今回のような「記事制作の仕組み化」は、その一例にすぎません。何を仕組み化すれば効くのかを、自社の状況に合わせて一緒に考えるところから始められます。

料金は月3万円〜で、代表本人が対応します(プランの詳細はサービス詳細ページをご覧ください)。マーケティングに強いAI顧問という立ち位置については、マーケティングに強いAI顧問は何が違うかもあわせてどうぞ。

まずは気軽に話してみたい方は、無料の利益の伸びしろ壁打ちから、自社で何を仕組み化できそうか、どこに利益の伸びしろがありそうかを一緒に整理してみませんか?

8. FAQ

Q1:DifyでSEO記事を書けば、本当に検索で上位を取れますか?

はい、可能です。実際に、開発パートナーのブログや当社のコラムが、複数のキーワードで検索1位や「AIによる概要」への引用を獲得しているのがその証拠です。ただし「AIに書かせれば自動で上位」ではなく、構成づくり・一次情報の入れ込み・品質チェックの仕組み、といったテクニックが揃ってはじめて成果につながります。

Q2:記事の構成(n8n)と執筆(Dify)は、両方そろえないとダメですか?

両方あるとクオリティを最大化しやすいですが、片方でも、他のツールでも代替できないわけではありません。SEO記事は構成段階で出来がほぼ決まるため、まず構成づくりから整える進め方もありますし、執筆の品質に課題があるなら執筆側から手をつけても構いません。小さく始めて、効いた部分から広げるのがおすすめです。

Q3:ChatGPT・Gemini・Claudeに直接書かせるのと、何が違いますか?

いちばんの違いは検品(チェック)です。汎用AIへの依頼は基本的に一往復で、書いて出てきたら終わりです。Difyのような仕組みは、品質を採点して合格まで書き直す工程を内側に持つため、人が直す量を減らせます。下書き用途なら汎用AIで十分ですが、毎月一定品質で出し続けたい段階では仕組み化が効いてきます。

Q4:プログラミングができなくても、こうした記事作成の仕組みを作れますか?

AIを使いながら試行錯誤すれば可能です。仕組みの中身は設定用の記述がなされていますが、その記述自体を ChatGPT・Gemini・Claude のような汎用AIに任せれば、8割ほどの形までは比較的スピーディー到達できます。残りの微調整・試行錯誤は、人間とAIで時間をかけて行うイメージです。そのため、最初から完璧を目指さず、小さく試しながら覚えていくのが現実的です。貴社専用にこのような仕組みを開発することについて相談に乗ることも可能なので、ご希望の場合はお気軽にご相談ください。


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槙 優真

執筆者

槙 優真

ジェネラルコンサルティンググループ株式会社 代表取締役

現役のAI顧問として、中小企業の経営者に月額3万円〜で直接伴走中。AI活用と売れる仕組みの両輪で、「実利」と「余白」を同時に高める伴走支援を提供しています。

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